牛転峠に着く頃には水はとうに尽き、喉の渇きに悩まされた。あそこで引き返しておけば、と後悔するがもう遅い。ここまで来たら進むしかない。 峠から海岸までの道をひたすら歩く。喉の渇きはピークに達し、木の葉についた水滴を舐めながら進んだ。脱水症状で…
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