翌朝、宿を出発し、昨日お世話になった潮目の前を通り、県道9号線を進む。
海に出ると未音崎展望台がある。
小さいが眺めはいい。
展望台からは泊漁港を通り、そこから内陸の方に進み県道9号線に合流した後すぐに分かれ、三陸鉄道甫嶺駅の方に進む。
甫嶺駅の手前に一箇所線路を潜るポイントがあるが、そこにはワイチさんが設置したオブジェが置かれている。この先にも様々なオブジェが設置されており、潮目やワイチさんのことを知ってからは、こういったものを探すのも楽しみになってきた。
甫嶺駅から海沿いの道を進むと鬼沢漁港に着くが、このあたりは鬼にまつわる地名が多い。越喜来も昔は「鬼喜来」と書いたそうだ。鬼は坂上田村麻呂が討伐した蝦夷のことで、他にもこのあたりには首(こうべ)崎や脚(すね)崎といった地名があり、そこは鬼の首や脚が流れ着いた場所だという。ちなみにこういった雑学はワイチさんが設置したオブジェに書かれている。
鬼沢漁港からさらに進むと恋し浜駅港がある。恋し浜という地名も、昔は「小石浜」と書いていたのを恋し浜に変えたところ、現在は恋愛成就にご利益のある一種のパワースポットとして有名になり、三陸鉄道恋し浜駅に全国から人が来るようになったらしい。
恋し浜駅は恋し浜駅港のすぐ近くにある。この駅舎は三陸鉄道の駅の中でも有名な駅舎だ。
続く。