みちのく潮風トレイル歩行録

八戸~仙台まで歩きました。 みちのく潮風トレイルを歩いた時の思い出を、当時の記録や記憶を頼りに書いていきます

岩手県山田町 鯨と海の科学館~漉磯椎茸生産組合

 翌朝、ホテルを出発し、鯨と海の科学館まで歩きそこからトレイル再開。この日は船越半島を周り、ビジネスイン山田まで戻る計画だった。

 鯨と海の科学館

 大浦漁港まで歩き、トイレとベンチのある場所で少し休憩した後、住宅街にある秀全堂から霞露ヶ岳に向かった。
 霞露ヶ岳は船越半島最高峰で標高508m。秀全堂のあたりが約0mなので、旧マップでも海抜0mから登れる山として紹介されている。
 約2時間程かけて登頂。500m級の山というと私にとってかなり高い山だ。まだ午前中だというのにこの時点でかなり体力を消耗した。
 霞露ヶ岳からは海抜0mの漉磯海岸までの下り。途中に赤平金剛という絶壁があるが、私が歩いていた時は確認できながった。疲労が溜まっていたので見落としたのかもしれない。

 漉磯海岸に到着すると、小さな浜があり、川が流れていた。川の水はとてもきれいだったが、飲まずにタオルを濡らして首に当てた。
 この時、虻の大群に襲われた。後で知ったが、虻は水のある場所によく生息しているらしい。そして虻はしつこく追いかけてくる。
 漉磯海岸には車が3~4台くらい停められる駐車スペースがあり、そこから舗装路を進む。
 歩いている間も、虻が常に体にまとわりつき、シャツの上からも何十箇所と刺された。何度払い落としても次々と刺され、ようやく解放されたのは漉磯椎茸生産組合の建物がある分岐のあたりだった。


 続く。