みちのく潮風トレイル歩行録

八戸~仙台まで歩きました。 みちのく潮風トレイルを歩いた時の思い出を、当時の記録や記憶を頼りに書いていきます

岩手県大船渡市 三陸鉄道陸前赤崎駅~キャッセン大船渡

 三陸鉄道陸前赤崎駅無人駅だが、この近くに貝塚があるらしく、待合室内に貝塚の資料が展示してある。

 三陸鉄道陸前赤崎駅からは、県道9号線を進むが、途中で太平洋セメント大船渡工場の前を通る。

 近くで見るとすごい迫力だ。
 みちのく潮風トレイルのルートは海や山を間近で感じられる道が多いが、地域の人達の生活を知ることのできる生活道路もある。セメントは大船渡市の重要な産業の一つなので、それを知ってもらうためにこの道が選ばれたのかもしれない。私はこういった巨大建築物が好きなので、工場を見ながら歩くのは楽しかった。

 セメント工場を過ぎて県道9号線を進み、三陸鉄道の線路が左に曲がるあたりで同じく左折し川を越えると、そのまま真っ直ぐ進む。川を越えたあたりから大船渡の中心部に入っていくように感じる。大船渡警察署の所で国道45号線にぶつかるので、左折し、そのまま45号線を南下する。このあたりを歩いていると、久々に集落ではなく街の中心街を歩いているなあと思った。
 ルートは須崎川を越えたところで川沿いに曲がり、また国道に合流するが、国道から海の方へ進むとキャッセン大船渡に着く。ここは震災後にできた商店街で、多くの飲食店が入っている。キャッセン大船渡からすぐ北にはBRT大船渡駅がある。BRTとはバス・ラピッド・トランジットの略で、元々線路があった場所をバスが走っているのを想像してもらえればいいと思います。

BRTの仕組み:JR東日本

 経済的な理由等で、線路を復旧させ再び電車を走らせるのが難しいと判断され、このような形になったそうだ。専用レーン(踏切もある)をバスが走っている様子は、初めて見た時は珍しく感じたが、実際に乗ってみると中々面白い。
 ちなみに三陸鉄道盛駅(ルートからはかなり離れている)が南の起点・終点なので、ハイカーにとってはここから先はこのBRTが重要な公共交通手段となる。

 この日はキャッセン大船渡近くのルートイン大船渡に宿泊。(2泊)次の日は綾里半島を歩いてここまで戻ってくるため、ここを拠点とすることにした。


 続く。