みちのく潮風トレイル歩行録

八戸~女川まで歩きました。 みちのく潮風トレイルを歩いた時の思い出を、当時の記録や記憶を頼りに書いていきます

宮城県気仙沼市 石浜漁港~神の倉の津波石

 翌朝、宿を出発し唐桑半島へ向かう。この日は唐桑半島を周って早馬神社まで行き、そこから宿に戻る計画だ。
 県道239号線を南下し、さらに県道26号線を南下、途中で右に逸れて下二本杉の所で左折し、半島に向けて南下する。
 唐桑半島は初めは内陸側を進み、唐桑半島東側の有名な観光地である巨釜を通った後は海沿いに進み、半島南端の御崎岬へ向かうようなルートになっている。
 
 唐桑半島の東にはいくつかの名所があるが、まずは最初の名所、巨釜に到着。トイレと駐車場があり、ここまでは舗装路だ。

 巨釜という名前は海が巨大な釜の中でお湯が煮えたぎっているように見えたことから名付けられたらしい。昨日の雨のせいか広田半島の方に低い雲がかかっている。
 すぐ近くにはもう一つの名所、折石がある。

 長い石柱のような岩が海から突き出ている。明治の津波のせいで途中で折れたためこの名が付いた。 
 ここからは海沿いを歩き、次の名所半造へ。ここにもトイレと駐車場、レストハウスがある。半造は海産資源が豊富で繁盛したことから、繁盛が訛って半造になったらしい。このあたりは遊歩道が整備されている。

 ちなみにこのあたりは宮城オルレのコースにもなっている。オルレとは韓国のトレイルのようなものらしい。 

 宮城オルレ | 見て、歩いて、体験する。

巨釜から御崎岬まではトレイルのコースとオルレのコースが被っている箇所がいくつかある。写真でトレイルのテープの手前にあるピンク色のテープがオルレのテープ。オルレの標識やテープは分かりやすい場所に設置されているが、トレイルの標識やテープは数が少なく分かりずらい。

 半造から竜浜漁港のあたりまでは、未舗装路や漁港、生活道路等が混在し、そこからは未舗装路になる。
 
 半造から3~4km程歩くと神の倉の津波石に到着。途中でカモシカに遭遇。

 

 続く。