みちのく潮風トレイル歩行録

八戸~女川まで歩きました。 みちのく潮風トレイルを歩いた時の思い出を、当時の記録や記憶を頼りに書いていきます

岩手県宮古市 姉吉バス停~山田町境界

 翌朝は車で重茂車庫まで乗せていってもらうことができた。ちなみにおとべ荘では本州最東端証明書を販売している。

 本州最東端証明書は宮古駅前観光案内所や浄土ヶ浜レストハウス等でも販売しているが、以前、宿泊客の中に魹ヶ埼に行ったが証明書を販売している所に寄る時間が無いため、証明書を手に入れることができない人がいたため、私が宿泊する少し前から販売を開始したそうだ。これは嬉しい。

 重茂車庫からバスで姉吉まで移動し、そこから昨日の続きを歩く予定だったが、当日は土日祝日で重茂車庫から出るバスの時刻表が平日と違っていたため、乗るはずだったバスが出ないことが分かった。これは姉吉まで歩いていくしかないか、と少々凹んでいると、丁度重茂車庫に出勤してきたバスの運転手さんが話しかけてきたので事情を説明。すると回送車で姉吉まで乗せて行ってもらえることになった。正直、昨日歩いてみてあの距離をまた歩くのは嫌だったので感謝しかない。
 姉吉で運転手さんにお礼を言ってバスを降り、トレイルの続きをスタート。県道41号線を進み千鶏(ちけい)の住宅街を越え、石浜漁港を通った後寒風峠という峠を越えるが、峠入口近くにかつて民宿ふるやしきという宿泊施設があった。(Googleマップでは現在でも確認できる)ここに宿泊施設があれば重茂半島も攻略しやすいのになあ、と考えながら峠越え。寒風峠の標高は200m程度。未舗装路だが途中で県道41号線に合流する箇所もある。寒風峠を越えた後は再び県道41号線を進む。このあたりは道幅が狭く、曲がりくねっている。
 そのまま進んで川代漁港近くの津波記念碑のあたりが山田町との境界になる。

 

 宮古エリアの総評(個人的な感想)
 宮古エリアは平成の大合併で面積が増えたため距離が100km近くあり、これはみちのく潮風トレイルが通っている28自治体の中でもかなりの長さ。(海路は含めない)
 適度なアップダウンのある自然遊歩道も多く、田老地区の三王岩浄土ヶ浜、本州最東端魹ヶ埼といった到達するまで大変な名所も多くある。
 特に重茂半島はその面積に比べ宿泊施設や公共交通機関の少なさから、岩手県屈指の難所としても知られる。
 そのため後回しにされやすいエリアでもあり、私のように岩手県で歩く最後のエリアになったハイカーも多いと聞く。
 その反面、踏破した時の達成感は他のエリアに比べ大きい。

 

 続く。